靴からわかる
さっきの続き。
寺門は吾郎の履き潰した靴を見て気づいた。
吾郎は天才と思われていたが、
人の3倍努力することで
超人的な体力と精神力を
身につけてきたのだと。
そこで寺門は野球部退部を
踏みとどまることとなった。
私はこの場面で大いに号泣した。
なにか童話「北風と太陽」を思い出した。
「野球部を辞めずに一緒に頑張ろうよ」
というのはいかにもよさそうだ。
善人らしい。
ただ人に影響を与えるのは、
背中を見せること。
とても大事なことを教えてくれる。
もう一つ挙げるとしたら、
桃子が吾郎を引き取りに来るところ。
吾郎の幼稚園の先生であった桃子は
吾郎の父が亡くなったとき、
吾郎を引き取ることを申し出た。
遺族からは遺産目当てではないか?
と疎まれるが、そのあまりの真摯な姿勢に
周囲が心動かされる。
今思いだしても涙がでてくる。
そんなオチはないけど、いい話☆